Excelでシミュレーションやサンプルデータの作成を行う際、「指定した範囲の中からランダムな数値を生成したい」という場面があります。そんなときに便利なのが RANDBETWEEN関数 です。RANDBETWEEN関数を使えば、指定した最小値と最大値の間でランダムな整数を返すことができ、テストデータ作成やくじ引き、乱数シミュレーションに役立ちます。
RANDBETWEEN関数とは?
RANDBETWEEN関数は、指定した範囲内でランダムな整数を返すExcel関数です。
- 最小値と最大値を指定するだけで簡単に乱数が生成可能
- 計算が更新されるたびに乱数が再計算される
書式
=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
引数
- 最小値:乱数の下限を指定
- 最大値:乱数の上限を指定
使用例
- 1~100の乱数を生成
=RANDBETWEEN(1,100)
→ 1から100までの整数の中からランダムな数値を返します。 - サイコロの目をシミュレーション
=RANDBETWEEN(1,6)
→ 1から6までの整数をランダムに返します。 - くじ引き番号の自動生成
=RANDBETWEEN(1000,9999)
→ 1000から9999までの4桁のランダム番号を返します。
活用例
- 乱数生成
- くじ引きや抽選番号の自動作成
- シミュレーションでのランダム要素の導入
注意点
- 再計算時に値が変わる
- シートの再計算やセル編集時に毎回乱数が変わります。
- 固定したい場合はコピーして「値として貼り付け」を利用します。
- 整数のみ対応
- 小数の乱数を生成したい場合は
RAND
関数や四則演算と組み合わせます。
- 小数の乱数を生成したい場合は
- 大きな範囲での一括生成に注意
- 複数セルに同時生成すると再計算の負荷が高くなることがあります。
関連関数
まとめ
RANDBETWEEN関数は、指定範囲の整数乱数を簡単に生成する便利な関数です。
- 書式:
=RANDBETWEEN(最小値, 最大値)
- 再計算のたびに新しい乱数を生成
- データ作成やシミュレーション、抽選などに活用可能