Excelで日付から「月」だけを取り出したい場面は多くあります。
例えば、売上日から月別の集計をしたり、月ごとの傾向を分析したりする場合に使えるのがMONTH関数です。
この記事では、MONTH関数の基本的な使い方から、活用例、注意点までをわかりやすく解説します。
MONTH関数とは?
MONTH関数は、指定した日付から「月」の部分(1〜12)を取り出す関数です。
● 書式
=MONTH(シリアル値または日付)
- 引数: 対象となる日付(セル参照、DATE関数、TODAY関数など)
● 使用例
A列(日付) | B列(式) | 結果 |
---|---|---|
2024/05/15 | =MONTH(A2) | 5 |
2025/12/01 | =MONTH(A3) | 12 |
活用例
1. 月別売上の集計に使う
売上日が入力されているデータに=MONTH(売上日セル)を使うと、月ごとの分類が可能になります。
この値を使ってピボットテーブルを作れば、月別の売上集計表を簡単に作成できます。
2. IF関数との組み合わせで月ごとの判定
=IF(MONTH(A2)=3, "3月です", "3月ではありません")
→ 日付が3月ならメッセージを出す、などの条件分岐に使えます。
3. 書式設定された日付にも対応
「2024年4月10日」など、日付形式になっていれば問題なく月を抽出できます。
文字列として入力された日付(例:”4月10日”)ではうまく動作しないことがあるので注意が必要です。
注意点
- MONTH(“2024/10/1”)のように文字列日付でも動作しますが、日付形式が正しくないとエラーになります。
関連関数
関数名 | 内容 |
---|---|
YEAR | 年を取り出す |
DAY | 日を取り出す |
DATE | 年・月・日から日付を作成 |
TODAY | 今日の日付を取得 |
TEXT | 日付を文字列に変換 |
まとめ
MONTH関数は、日付データから「月」だけを取り出したいときにとても便利な関数です。
売上、契約、予約などの月別集計や分析に活用することで、Excel作業をより効率的に進めることができます。