Excel関数入門:ISEVEN関数の使い方【数値が偶数か判定する】

Excelで数値を扱うとき、条件によって処理を分けたいことがあります。たとえば、偶数の場合だけ計算を実行したり、特定の文字を表示したいときです。そんな場面で役立つのが ISEVEN関数 で、これを使えば数値が偶数かどうかを簡単に判定できます。


ISEVEN関数とは?

ISEVEN関数は、指定した数値が偶数であればTRUE、奇数であればFALSEを返す論理関数です。

  • 偶数 → TRUE
  • 奇数 → FALSE

書式

=ISEVEN(数値)

  • 数値:偶数かどうか判定したい数値またはセル参照

使用例

  1. 単純な判定 =ISEVEN(4)
    → 結果:TRUE (4は偶数)
  2. 奇数の場合 =ISEVEN(7)
    → 結果:FALSE (7は奇数)
  3. セル参照を利用
    • A1セルに 10 がある場合 =ISEVEN(A1) → 結果:TRUE

活用例

  • 条件付き表示
    IF関数と組み合わせて、偶数のときだけ特定の処理を実行。
    例: =IF(ISEVEN(A1),"偶数です","奇数です")
  • 偶数行の書式設定
    条件付き書式と組み合わせて偶数行のセルに色を付けることが可能。
  • データのフィルタリング
    偶数だけを抽出する計算の前処理として利用可能。

注意点

  1. 小数は切り捨てて判定
    小数部分は無視され、整数部分のみで偶数・奇数を判定します。
  2. 非数値はエラー
    数値以外のデータを指定すると #VALUE! エラーが発生します。
  3. 負の数も判定可能
    偶数・奇数の判定は正負に関係なく整数部分で行われます。

関連関数

  • ISODD関数:数値が奇数か判定
  • MOD関数:割り算の余りを返す
  • IF関数:条件に応じて処理を分岐

まとめ

ISEVEN関数は、数値が偶数かどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返すシンプルな関数です。

  • 書式: =ISEVEN(数値)
  • IF関数や条件付き書式と組み合わせて活用可能
  • 小数や負の数も判定可能