Excelで条件を判定する際、論理値の「TRUE(正しい)」「FALSE(正しくない)」を扱う場面が多くあります。
その中で、常に「FALSE」を返すのが FALSE関数 です。
FALSE関数とは?
FALSE関数は、常に論理値の「FALSE」を返す関数です。
引数は不要で、入力すると必ずFALSEと表示されます。
書式
=FALSE()
- 引数は不要。入力すると常にFALSEを返します。
使用例
例1:FALSE関数をそのまま使う
=FALSE()
→ FALSE
例2:IF関数での利用
=IF(A1>50, TRUE(), FALSE())
- A1が50より大きいとき → TRUE
- それ以外 → FALSE
※実は =IF(A1>50, TRUE, FALSE)
と書いても同じ結果になります。
例3:数値としての利用
Excelでは「TRUE = 1」「FALSE = 0」として扱われるため、計算に組み込むことも可能です。
=FALSE()+5
→ 5
活用例
- 条件判定の固定値として利用(「必ず偽」の判定が必要な場合)
- フラグの初期値に使う(ON/OFFの管理を論理値で持つ場合に便利)
- IF関数との組み合わせでわかりやすい式にする
注意点
- 単に「FALSE」とセルに入力しても同じくFALSEと認識されます。
- FALSEは論理値であり、文字列「”FALSE”」とは異なります。
- 単独で使う場面は少ないですが、IF関数や論理計算の一部として利用価値があります。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
TRUE | 常にTRUEを返す |
NOT | TRUE/FALSEを反転させる |
IF | 条件に応じてTRUE/FALSEを返す |
AND | 条件がすべてTRUEならTRUE |
OR | 条件のうち1つでもTRUEならTRUE |
まとめ
- FALSE関数は、常に「FALSE」を返すシンプルな関数
- 実務では単独利用よりも、IF関数や条件判定の一部で役立つ
- TRUE関数とセットで覚えると論理関数の理解が深まる