Excelで「条件に合うデータがいくつあるか?」を調べたいときに便利なのが
COUNTIF関数 です。特定の条件に一致するセルの数をカウントできる強力な関数です。
この記事では、COUNTIF関数の基本的な使い方から、実用的な活用例、注意点までを分かりやすく解説します。
COUNTIF関数とは?
COUNTIF関数は、指定した範囲の中で条件に一致するセルの個数を数える関数です。
書式
=COUNTIF(範囲, 条件)
引数の説明
- 範囲:条件を調べたいセルの範囲
- 条件:一致させたい値や数式
条件で使える比較演算子(例)
条件で使える比較演算子のサンプルです。条件は “” で囲むのが基本となっています。
| 比較演算子 | 検索条件の書き方(例) | 意味 |
|---|---|---|
| > | “>100” | 100より大きい数値 |
| >= | “>=100” | 100以上の数値 |
| < | “<100” | 100より小さい数値 |
| <= | “<=100” | 100以下の数値 |
| = | “=100” | 100と等しい数値 |
| <> | “<>100” | 100以外の数値 |
COUNTIF関数の使い方
例 1:80点以上の人の数を数える
「テストの点数が80点以上の生徒数」をCOUNTIF関数で求めてみましょう。

=COUNTIF(C3:C8,">=80")
この数式では、C列(点数) の中で 80点以上の生徒が何人いるか をカウントしています。
範囲 C3:C8 の中では、
「鈴木(82点)」「高橋(90点)」「伊藤(88点)」の3人が条件を満たしているため、結果は 3 になります。

例 2:「りんご」がいくつあるかを数える

=COUNTIF(B3:B10,"りんご")
この数式では、B3:B10 の範囲の中から、
「りんご」という文字が入力されているセルの数を数えています。

このように、COUNTIF関数 を使うと、
特定の文字や数値の出現回数を簡単に数えることができます。
よくある活用例
1. 特定の文字列や数値の出現数を数える
=COUNTIF(A2:A100, "済") '「済」と書かれている行数をカウント
2. 合格者(70点以上)の人数を数える
=COUNTIF(B2:B100, ">=70")
3. 空白でないセルの数をカウント(代用)
=COUNTIF(A2:A100, "<>")
注意点
- 条件は “” で囲むのが基本(例:”>=80″、”営業”)
- ワイルドカードも使える:
*:任意の文字列?:任意の1文字
- 数値だけをカウントしたいなら
COUNT関数と使い分けを
関連関数
| 関数名 | 機能 |
|---|---|
| COUNTIFS関数 | 複数の条件をすべて満たすセルの数を数える |
| SUMIF関数 | 条件に一致するセルの「合計」を求める |
| AVERAGEIF関数 | 条件に一致するセルの「平均値」を求める |
| COUNT関数 | 数値が入力されているセルの数を数える |
| COUNTA関数 | 空白でないすべてのセル |
まとめ
COUNTIF関数は、条件に合うデータをカウントしたいときに欠かせない関数です。出席チェック、アンケート集計、成績管理など、幅広い業務に応用できます。複数条件を使いたいときは、COUNTIFS関数を使えばさらに強力な集計が可能です!
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