Excel関数入門:CEILING.PRECISE関数【数値を正の倍数に切り上げ】

CEILING.PRECISE関数は、数値を 指定された倍数の最も近い整数(絶対値方向)に切り上げる Excel関数です。
正の数は0から遠ざかるように、負の数は0に近づくように、それぞれ最も近い整数に切り上げられます。


CEILING.PRECISE関数の書式

=CEILING.PRECISE(数値, [基準値])

引数の説明

引数内容
数値切り上げの対象となる数値
基準値(省略可)切り上げる倍数。既定値は「1」。正の値のみ使用可

基本的な使い方

例1:正の数を10の倍数に切り上げ

=CEILING.PRECISE(27, 10) → 30

例2:負の数を5の倍数に切り上げ

=CEILING.PRECISE(-7, 5) → -5

よくある活用シーン

  • 正負の金額に関わらず、端数を常に上方向で丸めたいとき
  • 数値のラウンド処理で、常に元の符号を保持したいとき
  • 通貨処理・統計処理などで中立的な切り上げが求められる場面

まとめ

CEILING.PRECISEは、常に符号を保持しながら、絶対値方向に切り上げる関数です。
CEILING.MATHほど細かいモード指定はできませんが、予測可能な丸め処理ができるため、シンプルな場面で活躍します。