類推見積法とは
類推見積法とは、過去の類似プロジェクトの実績を基準に、今回の工数・期間・費用を概算する方法です。共通部分は過去の数値を当てはめ、異なる部分は経験に基づき難易度や規模を調整します。要件が固まる前でも使いやすく、初期判断を素早く支援します。
例えば、以前のECサイトが3人月なら、画面数や機能、決済方式の追加といった差分を洗い出し、係数で補正して今の案件に当てはめます。比較の観点は、機能数や画面・APIの数、データ量、非機能要件などです。事例が複数あれば、代表的な値を選ぶことで極端な見積を避けやすくなります。
強みは、少ない情報でも素早く概算でき説明しやすいことです。反面、元データの質や新技術の影響で誤差が出やすいので、実績の継続的な蓄積と専門家の補正が欠かせません。WBSやパラメトリック法など他の見積手法と併用すると精度が上がります。初期の概算や比較検討の場面で特に力を発揮する手法です。

