デュプレックスシステムとは
デュプレックスシステムは、同じ機能を持つ2台(または2系統)のコンピュータを用意し、片方を主系、もう片方を待機系として運用する方式です。主系でサービスを提供し、故障や停止が起きたときは待機系が引き継いで処理を続けます。二重化によって、システムを止めにくくするための設計です。
例としてECサイトやATMなど、止められない業務があります。通常は主系がオンライン処理を担い、待機系は予備として待機しつつ、必要に応じてバッチ処理や検証を行います。ふだんから状態とデータをそろえておくことで、切り替え時の影響を抑えます。
仕組みは、主系を監視するヘルスチェック(正常性の確認)と、異常時に自動で待機系へ切り替えるフェイルオーバーが中心です。重要なデータはログ転送やミラーリングで同期し、どちらでも同じ処理を再開できるようにします。
メリットは高可用性の確保と計画保守のしやすさです。コストは増えますが、監視と切り替え手順、データ同期を丁寧に設計すれば、サービスを止めずに運用できます。デュプレックスシステムは、止められないサービスを守る基本的な冗長化の考え方です。

