IT用語入門:IrDA【赤外線で近距離のデータ通信】

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IrDAとは

IrDAは、赤外線を使って機器同士が短い距離でデータをやり取りする無線通信規格です。端末同士を向かい合わせにして使うのが前提で、電波ではなく光を使う点が特徴です。かつては携帯電話のアドレス帳や写真の受け渡し、ノートPCとプリンタの接続など、日常的な小さなデータ転送によく利用されていました。

仕組みとしては、赤外線LEDの点滅で0と1を表し、相手の受光部がそれを読み取ってデータに戻します。通信できる距離は概ね数十センチから2メートルほどで、光は直進するため、間に人や壁などの障害物があると通信は成立しません。互いの受発光部をしっかり向ける「見通し」が必要になります。

利点は、設定が簡単で周囲の電波混雑の影響を受けにくいことです。近距離限定ゆえに意図しない相手へ届きにくく、短時間のデータ受け渡しに向いています。一方で、距離と向きの制約が大きいため、近年はBluetoothやWi‑Fi Directなどに置き換わる場面が増えています。それでも、IrDAは「近くで、向かい合わせで、すばやく渡す」ための手軽な赤外線通信規格としての役割を持ち続けています。