他人受入率とは
他人受入率は、生体認証で他人が本人として通ってしまう確率を指します。英語では False Accept Rate(FAR)と呼び、値が低いほど安全性が高いと評価されます。生体認証は便利ですが、ゼロリスクではありません。どれくらいの頻度で「別人が通るか」を数値で示すのが他人受入率です。
指紋、顔、虹彩などの認証は、入力と登録データの類似度を計算し、しきい値を超えれば本人と判定します。しかし、偶然よく似た特徴やセンサーの誤差、環境の影響により、別人が通過する場合があります。入退室管理やスマホのロック解除、決済などでは、誤受入はなりすましのリスクとなります。
しきい値を厳しくすると他人受入率は下がりますが、今度は本人を拒否する誤り(本人拒否率/FRR)が増えやすく、利便性が下がります。運用では想定脅威や利用環境を踏まえ、FARとFRRのバランス点(EER)や目標FARを定めて調整します。高セキュリティ用途ほど、より低いFARが求められます。
他人受入率は、生体認証の安全性を示す中心指標です。製品比較や調達時には数値だけでなく、測定条件やデータ規模も確認します。必要に応じて多要素認証と組み合わせ、誤受入のリスクを総合的に下げることが重要です。

