Excelで「入力されているセルの数」を数えたいときに便利なのが COUNTA関数 です。COUNT関数と似ていますが、扱えるデータの幅が広く、集計やデータチェックにとても役立ちます。
この記事では、COUNTA関数の基本的な使い方から活用例、注意点までわかりやすく解説します。
COUNTA関数とは?
COUNTA関数は、指定したセル範囲の中で「空白ではないセルの数」を数えます。
書式
=COUNTA(値1, [値2], …)
引数の説明
- 値1, 値2, …:カウントしたいセルや値を指定します。
COUNTA関数の使い方
例:入力データの数を数える
COUNTA関数を使い、表に入力されているデータ数を求めてみましょう。

=COUNTA(B3:D6)
この数式は、範囲 B3:D6 の中で「空白でないセルの数」を数えます。
表では、9つのセルに文字が入力されているため、
結果は 9 になります。

COUNTA関数は、文字・数値・記号・エラー値など、空白以外のすべてのデータをカウントするのが特徴です。
そのため、たとえば数値や「○」「×」の記号が入力されている場合も、すべて1件として数えられます。
よくある活用例
1. 入力済みのデータ件数を確認する
=COUNTA(B2:B100)
→ アンケートや名簿などで、入力されている件数をチェックできます。
2. コメントやメモ欄に何件書かれているか数える
=COUNTA(D2:D50)
→ テキストの有無にかかわらず、空白でなければカウントされます。
3. データが入力されている行数を数える
=COUNTA(A2:A100)
→ どこまでデータが入っているかを調べるのに便利です。
COUNT関数との違い
| 関数 | カウント対象 |
| COUNTA | 空白以外すべて |
| COUNT | 数値のみ |
注意点
- 空白セルはカウントされません。
- 数式が入っていても結果が空白(””)の場合はカウントされない。
- エラー値(#DIV/0! など)もカウントされます。
COUNTA関数の関連関数
| 関数名 | 役割・特徴 |
|---|---|
| COUNT関数 | 数値が入力されているセルの数を数える |
| COUNTBLANK関数 | 空白セルの数を数える |
| COUNTIF関数 | 条件を満たすセルの数を数える |
| COUNTIFS関数 | 複数条件を満たすセルの数を数える |
まとめ
COUNTA関数は、「空白でないセル」をすべて数えてくれる便利な関数です。データの入力チェック、件数のカウント、表の構造確認などに役立ちます。COUNT関数との違いをしっかり理解して、用途に応じて使い分けていきましょう!入力ミスや空欄チェックにも使える、実用性の高い関数です!
関連記事:COUNT関数の使い方