デルファイ法とは
デルファイ法は、将来の動向を見通すために、複数の専門家に匿名で意見を集め、アンケートを反復して見解を収束させる予測手法です。直接の討論を避け、各回の回答要約を全員へ共有して再考を促します。確かなデータが乏しい技術革新や社会変化のテーマでよく使われ、新製品の普及時期や需要の見通しづくりに向きます。
手順は、まず専門家を選び、質問票で第1回の回答を集めます。結果を統計的に集約し、分布や代表値を添えてフィードバックします。参加者はそれを踏まえて再回答し、このサイクルを数回繰り返して意見を収束させます。匿名性、反復、統計的要約が要点です。
メリットは、権威や同調圧力の影響を抑えて知見を結集できること、極端な予測が段階的に調整されること、判断の根拠が記録に残ることです。設問設計に時間はかかりますが、不確実な領域で合意形成と意思決定を支える方法と言えます。

