仮説検定とは
仮説検定は、データに基づいて主張を確かめるための統計的な手順です。まず「差はない」「効果はない」といった前提(帰無仮説)を置き、それと対立する主張(対立仮説)を検証します。観測データが前提と矛盾するほど珍しいかを確率で評価し、十分に珍しければ帰無仮説を退け、対立仮説を支持します。
例えば、新機能で平均滞在時間が伸びたかを確かめたい場面です。「伸びていない」を帰無仮説とし、実測値から検定統計量を計算します。そこから得られる確率(p値)が、あらかじめ決めた基準である有意水準より小さければ、偶然だけでは説明しにくいと判断します。
この仕組みにより、思い込みではなく誤判定の確率を管理しながら意思決定できます。A/Bテストや品質管理、施策効果の測定などで客観性を担保する役割を持ちます。ただし、p値は効果の大きさそのものではありません。実務では差の大きさや再現性も併せて確認することが重要です。

