インバスケットとは
インバスケットは、現実の決裁書類やメールを模した多数の案件を、限られた時間で次々と処理させる教育手法です。語源は未処理書類を入れる「インバスケット(未決箱)」で、受講者は優先順位付けと意思決定を行い、対応を文章で示します。狙いは、関連性・緊急性・重要性を踏まえた総合的な判断力を鍛えることにあります。
課題には、顧客からの問い合わせ、社内の依頼、トラブル報告などが混在します。情報量は十分とは限らず、矛盾や利害の対立も含まれます。その中で、誰に指示し、何を先送りし、何を自ら決裁するかを選び取る体験を通じて、状況把握と時間配分の感覚を磨きます。
実施は、制限時間内に案件を仕分け、必要な指示メモや決裁コメントを作成します。終了後は振り返りで判断根拠を説明し、評価者が優先順位の妥当性、リスク感度、代替案の有無などを確認します。このプロセスが思考のクセを可視化し、改善点を明確にします。
実務に近い形で学べるため、判断力、タイムマネジメント、文書による伝達力の向上に有効です。採用選考や管理職研修など、職種や階層に合わせて設計できる汎用的な手法として活用されています。

