Excel隠し関数:NUMBERSTRING関数の使い方と活用例【数値を漢数字に変換】

Excelには通常の関数とは別に「隠し関数」と呼ばれる機能があります。
そのひとつが NUMBERSTRING関数
この関数を使うと、数値を「一、二、三…」といった 漢数字の文字列 に変換できます。


NUMBERSTRING関数とは?

NUMBERSTRING関数は、数値を漢数字に変換して文字列として返す隠し関数です。

例えば「2025」を指定すると、「二千二十五」という形で和文表示されます。
Excelの標準書式変更では対応できない部分を、関数だけで実現できるのが特徴です。


書式

=NUMBERSTRING(数値, 種類)
  • 数値:変換したい数値(セル参照や直接入力)
  • 種類:漢数字の表記ルールを指定するオプション

使用例

例1:シンプルに数値を漢数字へ

=NUMBERSTRING(2025, 1)

→ 二千二十五


例2:金額表記(大字)に変換

=NUMBERSTRING(123456, 2)

→壱拾弐萬参阡四百伍拾六


例3:セル参照を利用

セルA1に「345」がある場合:

=NUMBERSTRING(A1, 1)

→ 三百四十五


特徴

  • 隠し関数:関数の挿入ダイアログに表示されないため、数式バーに直接入力する必要あり
  • 表記スタイルが選べる:オプション引数でスタイルの切り替え可能
  • 戻り値は文字列:数値ではなく文字列として返される

注意点

  • 環境やExcelのバージョンによっては利用できない場合があります
  • 返り値は文字列なので、数値としての計算にはそのまま利用できません
  • 公開されていない隠し関数のため、将来的に動作が変わる可能性があります

まとめ

  • NUMBERSTRING関数は、数値を漢数字(または金額用大字)に変換するExcelの隠し関数
  • 通常の書式変更では不可能な「和文数字表記」を簡単に実現できる
  • 公開されていない関数なので、環境依存や将来的な非対応には注意