Excelで「開始日から10営業日後の日付」や「締め切りを平日ベースで計算したい」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが WORKDAY関数 です。
土日や指定した祝日を除いた「営業日」での日付計算が簡単にできます。
WORKDAY関数とは?
WORKDAY関数は、開始日から指定した営業日数を加算または減算した日付を返す関数です。
営業日とは、土日を除いた平日のことを指し、さらに祝日も除外する設定が可能です。
書式
=WORKDAY(開始日, 日数, [祝日])
- 開始日:基準となる日付(セル参照や
DATE関数
など) - 日数:営業日として加算する日数(正の数=未来、負の数=過去)
- 祝日(省略可):除外したい日付のリストや範囲
使用例
例1:10営業日後を求める
=WORKDAY("2025/1/6", 10)
→ 2025/1/20
(土日を除いてカウントした10日後)
例2:祝日を除外して計算
セル範囲 C2:C5
に祝日を入力しておき、
=WORKDAY(A2, 5, C2:C5)
→ A2の日付から5営業日後を、祝日を除いて計算。
例3:営業日数を逆算
=WORKDAY("2025/3/31", -7)
→ 2025/3/20
(月末から7営業日前の日付)
活用例
- 納期や締切日の計算
契約締結日から◯営業日以内に対応、などのビジネスルールに便利。 - シフト作成や稼働日管理
稼働可能な日付を自動算出してスケジュール化。 - 金融・会計処理
入金日や支払日が「営業日基準」で決まるケースに最適。
注意点
- 週末はデフォルトで「土日」が対象。
もし「土日以外の曜日」を休業日とする場合は、拡張版のWORKDAY.INTL関数を使う。 - 開始日を含めるかどうかに注意。
例:開始日が月曜で日数=1 → 火曜日が返される。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
WORKDAY.INTL | 営業日を柔軟に指定可能(休業曜日を自由設定) |
NETWORKDAYS | 2つの日付間の営業日数を返す |
NETWORKDAYS.INTL | 休業曜日を指定して営業日数を計算 |
まとめ
WORKDAY関数
は、土日や祝日を除外して営業日ベースで日付を計算できる関数- 納期計算・シフト作成・金融処理など、実務に直結した用途で便利
- 休業曜日を柔軟に設定したい場合はWORKDAY.INTL関数を活用する