請求書や見積書を作成するときに、金額を「100円単位」や「1000円単位」で
そろえたいことはありませんか?そんなときに役立つのが CEILING関数 です。
CEILING関数を使うと、指定した倍数で数値を上方向に切り上げることができます。
たとえば、「27」を10の倍数に切り上げて「30」にしたり、
「426」を100の倍数にして「500」にまとめたりすることができます。
端数処理や料金計算、在庫やロットの調整など、ビジネスでよく使われる丸め関数のひとつです。
CEILING関数とは?
CEILING関数 は、数値を指定した倍数で「切り上げ」る関数です。
「上方向に切り上げる」という特徴があり、端数処理や請求額の計算などでよく使われます。
書式
=CEILING(数値, 基準値)
引数の説明
- 数値:丸めたい対象の数値
- 基準値:切り上げる倍数(例:10、5、0.5 など)
CEILING関数の使い方
CEILING関数を使って「指定した倍数で数値を切り上げる」方法を確認しましょう。
例1:正の数を10の倍数に切り上げ

27を10の倍数で切り上げるので、次の倍数である 30 が返されます。
例2:0.5単位に切り上げ

0.5刻みで切り上げると、2.3より大きい最も近い0.5の倍数は 2.5 です。
小数単位での丸めにも対応しており、単価や割合の調整にも使えます。
例3:負の数を2の倍数に切り上げ

CEILING関数では、負の数を0方向(正方向)に切り上げるため、
-5を2の倍数で切り上げると -4 になります。
注意点
- 負の数値を扱うときは注意が必要です。
Excelのバージョンによっては、切り上げ方向が異なる場合があるかも。
関連関数
| 関数名 | 機能 |
|---|---|
| FLOOR関数 | 指定した倍数で切り捨てる |
| MROUND関数 | 最も近い倍数に丸める |
| ROUND関数 | 指定した桁数で四捨五入する |
| CEILING.MATH関数 | 負の数にも対応した切り上げ |
まとめ
CEILING関数は、「数値を指定した倍数で切り上げる」便利な丸め関数です。
金額・数量・得点などをまとめるときに使えば、集計や請求計算がスムーズになります。
似た関数のFLOOR関数やMROUND関数と使い分けることで、
より正確で見やすいデータを作成できます。