IT用語入門:ナレッジ【組織の価値となる知識】

企業や組織の競争力を高めるうえで重要とされるのが「ナレッジ」です。
ナレッジとは、単なる情報ではなく、業務や意思決定に役立つ形に整理・活用された知識を指します。

業務の効率化や品質向上を実現するため、多くの企業がナレッジの共有と活用に取り組んでいます。


PR
PR

ナレッジとは?

ナレッジ(Knowledge)とは、「知識」や「知見」を意味し、企業にとって有益で付加価値を持つ体系化された情報を指します。

単にデータや情報を集めるだけではなく、それらを分析・整理し、目的に応じて活用できる形にしたものがナレッジです。


データ・情報・ナレッジの違い

ナレッジは、次のように価値が高まる階層構造の中で位置付けられます。

段階内容
データ加工されていない事実売上数値、アクセス数
情報整理・分類されたデータ月別売上表
ナレッジ分析・活用できる知識売上が伸びる要因の分析

このように、ナレッジは業務の改善や意思決定に直接役立つ知識といえます。


ナレッジの種類

ビジネスにおけるナレッジは、大きく次の2種類に分類されます。

暗黙知(Tacit Knowledge)

個人の経験や勘、ノウハウに基づく知識です。

特徴

  • 言語化が難しい
  • 属人化しやすい
  • 熟練者の経験に依存しやすい

例:ベテラン社員の対応のコツ、営業トークの感覚


形式知(Explicit Knowledge)

文章や図表などで客観的に表現された知識です。

特徴

  • 誰でも理解できる
  • 共有しやすい
  • 組織の資産として蓄積可能

例:業務マニュアル、操作手順書、研修資料


ナレッジの具体例

企業内で活用されるナレッジには、次のようなものがあります。

  • 業務マニュアル
  • FAQ(よくある質問)
  • トラブル対応手順書
  • 顧客対応マニュアル
  • 社内ナレッジベース

これらを共有することで、業務の効率化や品質の均一化が実現できます。


ナレッジマネジメントとは?

ナレッジマネジメントとは、組織内に存在する知識を集約・共有し、活用できるようにする取り組みです。

主な目的

  • 属人化の防止
  • 業務効率の向上
  • 顧客対応品質の均一化
  • 新人教育の効率化
  • 組織全体の生産性向上

ナレッジを組織全体で共有することで、企業の競争力向上につながります。


ナレッジ活用のメリット

ナレッジを活用することで、次のような効果が期待できます。

  • 業務の属人化を防げる
  • 問題解決までの時間を短縮できる
  • 作業の品質を均一化できる
  • 教育コストを削減できる
  • 組織の知識資産が蓄積される

関連用語

関連用語一言解説
ナレッジベース知識を蓄積・検索できる仕組み
情報共有組織内で情報を共有する仕組み
業務マニュアル作業手順をまとめた文書
DX(デジタルトランスフォーメーション)デジタル技術で業務や組織を変革すること
ベストプラクティス最も効果的とされる成功事例や方法

まとめ

ナレッジとは、単なる情報ではなく、分析・整理され業務に活用できる知識を指します。
データや情報を活用可能な形に高めたものであり、企業活動において重要な価値を持ちます。

また、ナレッジには暗黙知と形式知があり、これらを共有・活用することで業務効率化や品質向上が実現できます。ナレッジマネジメントの取り組みは、組織の競争力を高める重要な要素となっています。

ナレッジの概念を理解することで、業務改善や組織運営の基礎をより深く理解できるようになります。