FORMULATEXT関数は、指定したセルに入力された数式そのものを文字列として取り出すことができるExcel関数です。計算結果ではなく数式自体を表示できるため、数式の確認やドキュメント化に役立ちます。
FORMULATEXT関数とは?
FORMULATEXT関数は、指定したセルに入力されている数式を文字列として返す関数です。
- セルに数式がある → その数式を文字列として返す
- 数式がない →
#N/A
エラーを返す
書式
=FORMULATEXT(参照)
- 参照:数式を取得したいセルを指定します。
使用例
- 数式を取得
- A1セルに
=SUM(1,2,3)
が入力されている場合=FORMULATEXT(A1)
→ 結果:=SUM(1,2,3)
- A1セルに
- 数式がない場合
- A1セルに
100
が入力されている場合=FORMULATEXT(A1)
→ 結果:#N/A
- A1セルに
- セル参照の利用
- A1セルに計算式があり、B1セルに次の数式を入力
=FORMULATEXT(A1)
→ A1の計算式がそのまま文字列として表示されます。
- A1セルに計算式があり、B1セルに次の数式を入力
活用例
- 数式一覧の作成
シート内の数式を一覧化して計算ロジックを確認できます。 - 計算ミスのチェック
数式が正しく入力されているかを可視化して検証可能。 - ドキュメント作成
マニュアルや資料に数式をコピーする際に便利です。
注意点
- セルに数式がないとエラー
#N/A
エラーを回避するにはIFERROR
関数と組み合わせます。 - 表示形式の影響を受けない
FORMULATEXTは数式自体を返すため、セルの書式は関係ありません。
関連関数
- ISFORMULA関数:セルに数式があるかどうかを判定
- IFERROR関数:エラー時に代替値を返す
- TEXT関数:数値を指定書式の文字列に変換
まとめ
FORMULATEXT関数は、セルに入力された数式を文字列として取得できる便利な関数です。
- 書式:
=FORMULATEXT(参照)
- 数式の一覧作成や計算チェックに最適
- 数式がないとエラーになるのでIFERRORとの併用が推奨