企業や個人がITシステムを活用する現代では、ウイルス感染や不正アクセスなどのトラブルが日常的に発生する可能性があります。こうした情報セキュリティ上の問題を早期に発見し、適切に対応することは、被害を最小限に抑えるうえで重要です。このような脅威となる出来事は「セキュリティインシデント」と呼ばれます。
セキュリティインシデントとは
一般的に「インシデント」とは、重大事故に発展する可能性があるトラブルや異常事態を指します。
セキュリティインシデントとは、ウイルス感染、不正アクセス、機密情報漏えいなど、情報セキュリティ上の脅威となる事象の総称です。
主な例:
- マルウェア感染
- アカウント乗っ取り
- 迷惑メールの大量送信
- DoS攻撃(サービス妨害攻撃)
- 情報機器の紛失・盗難
- 機密情報の流出
企業の情報基盤に重大なダメージやリスクをもたらす可能性があるため、迅速な対応が求められます。
インシデント発生時の対応
セキュリティインシデント発生時の対応は「インシデントレスポンス」と呼ばれ、被害拡大の防止と原因究明を目的として行われます。
■ 対応手順
- 検知・報告:異常を速やかに把握し、関係部署へ連絡します。
- 封じ込め・被害拡大防止:感染したPCをネットワークから切断するなど、被害の拡大を防ぎます。
- 調査・分析:原因や侵入経路、被害範囲を特定します。
- 根絶・復旧:システム再構築やパスワード変更を行い、正常な状態へ復旧します。
- 再発防止策の実施:ポリシー見直しや教育強化など、再発防止策を実施します。
CSIRTとは
セキュリティインシデント対応を専門的に行うチームは CSIRT(Computer Security Incident Response Team) と呼ばれます。
CSIRTの役割:
- インシデント対応の指揮
- 被害状況の把握と分析
- 社内外への連絡・調整
- 再発防止策の提案
近年、多くの企業で設置が進んでいます。
まとめ
セキュリティインシデントとは、情報やシステムに対する重大な脅威となる事象を指します。迅速な対応と適切な予防対策を行うことで、被害の拡大を防ぐことができます。安全なIT環境を維持するためには、組織全体での備えと継続的な対策が不可欠です。