MOS検定（モス検定、正式名称：Microsoft Office Specialist）は、WordやExcelなどオフィス製品のスキルを証明できる国際資格です。パソコンを使った事務作業やデータ処理の能力を客観的に示せるため、就職や転職、キャリアアップを目指す方に人気があります。
本記事では、MOS検定の概要・試験科目・難易度・受験方法・メリット・勉強法 をまとめて解説します。
1. MOS検定とは？
MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）は、Microsoft Office 製品をどの程度使いこなせるかを証明する資格です。
- Word（文書作成）
- Excel（表計算）
- PowerPoint（プレゼンテーション）
- Access（データベース管理）
- Outlook（メール・スケジュール管理）
これらのスキルを客観的に証明できるため、世界中で通用する国際資格 として評価されています。
実際に累計受験者は470万人を超え、年齢や職種を問わず多くの方が挑戦している人気資格です。
2. MOS検定の試験科目
MOS検定には、ソフトごとに科目が分かれており、それぞれ 一般レベル（スペシャリスト） と 上級レベル（エキスパート） があります。出題科目は選択したソフトに限定されるため、Wordを受験するならWordのみ、Excelを受験するならExcelのみが出題範囲となります。
| 科目 | 一般レベル（スペシャリスト） | 上級レベル（エキスパート） |
|---|---|---|
| Word（文書作成） | Word 365&2019 ほか | Word 365&2019 エキスパート ほか |
| Excel（表計算） | Excel 365&2019 ほか | Excel 365&2019 エキスパート ほか |
| PowerPoint（プレゼン） | PowerPoint 365&2019 ほか | – |
| Access（データベース） | Access 2016 ほか | Access 365&2019 エキスパート |
| Outlook（メール） | Outlook 365&2019 ほか | – |
おすすめの科目は？
特に人気が高いのは Word と Excel。
業務利用頻度が高く、就職・転職でもアピールしやすいため、まずはこの2科目の取得がおすすめです。
3. MOS検定の出題内容と難易度
Word（一般レベル）
- 文書の書式設定
- 表やリストの作成
- 画像やグラフィック要素の挿入
- コメントや共同作業管理
→ 基本操作を押さえれば合格可能。
Word（上級レベル）
- マクロ作成
- 差し込み印刷
- 高度な編集機能の活用
→ 実務経験がないと難しく感じやすい。
Excel（一般レベル）
- ワークシートやブックの管理
- セルの書式設定
- 関数を使った演算
- グラフ作成
→ 普段Excelを触る人なら十分合格可能。
Excel（上級レベル）
- ピボットテーブルやピボットグラフ
- 高度な関数（論理演算・日付・検索関数）
- マクロの作成
→ データ分析スキルが求められる。
難易度の目安
- 一般レベル：基礎的な操作を理解していれば合格可能。
- 上級レベル：実務経験や体系的な学習が必要。
4. MOS検定の受験方法
MOSは誰でも受験可能。年齢・学歴・職歴などの制限はありません。
- 全国一斉試験：月1〜2回、指定会場で受験（申込は約1ヶ月前から）
- 随時試験：全国約1,700会場でほぼ毎日受験可能
※再受験は間隔が決まっており、2回目は翌日以降、3回目以降は2日間空ける必要があります。
受験料
- 一般価格：12,980円（税込）
- 学割価格：9,680円（税込）
5. MOS検定を取得するメリット
MOSを取得すると、次のようなメリットがあります。
- パソコンスキルを客観的に証明できる
- 仕事で役立つ実用スキルが身に付く
- 就職・転職で評価されやすい
特に、事務職や営業職では「即戦力」としてアピールしやすく、キャリア形成に有利です。事務系を目指すなら、WordやExcelのスキルを証明できるMOS資格は大きな武器になります。
6. MOS資格は恥ずかしい？
「MOS資格は恥ずかしい」という点は、ネット上でもよく見られる疑問です。
結論から言うと、MOS資格を持っていること自体は全く恥ずかしいことではありません。
「恥ずかしい」と言われがちな理由
- 難易度が比較的やさしい
→ 基本的な操作を学べば合格できるため、「誰でも取れる資格」というイメージを持たれることがある。 - 上位資格ではない
→ ITパスポートや基本情報技術者試験などと比べると「入門資格」と見られやすい。
MOS資格は、WordやExcelといったオフィスソフトのスキルを客観的に証明できる国際資格です。
「誰でも取れるから意味がない」と思われがちですが、実際には パソコンスキルを形にできる数少ない資格 であり、就職や転職活動において大きなアピール材料になります。
特に事務職や営業職を目指す方にとっては、日々の業務で必須となるソフトの操作力を証明できるため、即戦力人材として評価されやすいのが特徴です。
さらに、資格取得の過程で操作スキルを体系的に学べるため、実務効率が向上し「資格＝実用スキル」として直結する点も魅力といえます。
初心者がスキルを身につける第一歩として、また社会人が自分のスキルを客観的に示す手段として、MOSは非常に価値のある資格だといえるでしょう。
7. MOS検定の勉強方法
MOSの学習方法は大きく2つ。
独学
- 市販テキストや問題集を利用
- 模擬問題で実際の操作を練習
- パソコン経験がある人におすすめ
通信講座
- テキスト＋映像講義＋模擬問題がセット
- 質問サポートや学習スケジュール管理あり
- 初心者や独学に不安がある人におすすめ
→ 効率的に合格を目指すなら通信講座が有力です。
8. まとめ
MOS検定とは、Microsoft Office製品のスキルを証明できる世界共通の資格です。
WordやExcelを中心に学習すれば、就職・転職・キャリアアップで強い武器になります。
- 一般レベル：基礎操作を学びたい人向け
- 上級レベル：高度な実務スキルを証明したい人向け
勉強方法は独学でも可能ですが、効率良く学びたい方は通信講座も検討するとよいでしょう。
👉 まずは Word・Excelの合格 を目指し、スキルを確実にアピールできるようにしましょう。