Excelで「開始日から3営業日後の日付」や「締め切りを平日ベースで計算したい」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが WORKDAY関数 です。
土日や指定した祝日を除いた「営業日」での日付計算が簡単にできます。
WORKDAY関数とは?
WORKDAY関数は、開始日から指定した営業日数を加算または減算した日付を返す関数です。
営業日とは?
「3営業日」とは、土日祝日や年末年始などの休業日を除いた平日を基準に数えて、3日後を指します。
起算日(手続きを行った日)は含めず、その翌営業日から数え始めるのが一般的な数え方です。
書式
=WORKDAY(開始日, 日数, [祝日])
引数の説明
- 開始日:基準となる日付(セル参照や
DATE関数など) - 日数:営業日として加算する日数(正の数=未来、負の数=過去)
- 祝日(省略可):除外したい日付のリストや範囲
使用例
例1:3営業日後を求める
ここでは 2025/11/7(金)の3営業日後をWORKDAY関数で求めてみましょう。

=WORKDAY(J4,K4)

起算日が 2025/11/7(金)、営業日数が3日後の場合、
土日を除いた3営業日後の日付として、2025/11/12(水) が返されます。(起算日は含めず)
例2:祝日を除外して計算
祝日(11/3・11/24)を除外する場合は、祝日の日付を入力したセル範囲を指定します。

=WORKDAY(J4,K4,J7:J8)

通常より祝日の分後ろ倒しになり、結果は 2025/11/27(木) になります。
例3:営業日数を逆算
WORKDAY関数では、営業日数を逆算することもできます。
=WORKDAY(J4,K4)

同じく2025/11/21から -3営業日 の場合は、
土日を除いて3営業日前の 2025/11/18(火) が返されます。
活用例
- 納期や締切日の計算
契約締結日から◯営業日以内に対応、などのビジネスルールに便利。 - シフト作成や稼働日管理
稼働可能な日付を自動算出してスケジュール化。 - 金融・会計処理
入金日や支払日が「営業日基準」で決まるケースに最適。
注意点
- 週末はデフォルトで「土日」が対象。
もし「土日以外の曜日」を休業日とする場合は、拡張版のWORKDAY.INTL関数を使う。 - 開始日を含めるかどうかに注意。
例:開始日が月曜で日数=1 → 火曜日が返される。
関連関数
| 関数 | 内容 |
|---|---|
| WORKDAY.INTL関数 | 営業日を柔軟に指定可能(休業曜日を自由設定) |
| NETWORKDAYS関数 | 2つの日付間の営業日数を返す |
| NETWORKDAYS.INTL関数 | 休業曜日を指定して営業日数を計算 |
まとめ
WORKDAY関数 を使えば、
土日や祝日を自動的に除外して「○営業日後」や「○営業日前」の日付を簡単に求めることができます。
納期、支払日、出荷予定日など、実務でのスケジュール管理に欠かせない関数です。
また、休日を指定すれば、会社独自の休業日にも対応可能です。