平方根を求める関数といえばSQRT関数がよく使われますが、Excelには 円周率πを使った平方根を直接計算できる関数 があります。
それが SQRTPI関数 です。
SQRTPI関数とは?
SQRTPI関数は、指定した数値に円周率(π ≒ 3.14159…)を掛け、その平方根を返す関数です。
書式
=SQRTPI(数値)
- 数値:πを掛けて平方根を求めたい数値(0以上である必要あり)
使用例
例1:基本的な計算
=SQRTPI(1)
→ √(1×π) = √π ≒ 1.77245
例2:数値を変えてみる
=SQRTPI(2)
→ √(2×π) ≒ 2.5066
=SQRTPI(10)
→ √(10×π) ≒ 5.60499
例3:セル参照で使う
セルA1に「5」が入っている場合:
=SQRTPI(A1)
→ √(5×π) ≒ 3.9633
活用例
- 数学や統計の計算
円や球に関連する計算でπが頻出するため、平方根計算を簡略化できる。 - 面積や確率分布の計算
円面積の式や正規分布の計算式の一部に活用可能。 - 教育・学習用途
πを使った計算例として授業や演習に利用できる。
注意点
- 引数(数値)が 負の数 の場合はエラー(
#NUM!
)になります。 - 通常の平方根で十分な場合は
SQRT
関数を使いましょう。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
SQRT | 数値の平方根を返す |
POWER | 任意のべき乗を計算 |
PI | 円周率(3.14159…)を返す |
まとめ
- SQRTPI関数は「√(数値×π)」を計算する関数
- 数学や統計、円や球の公式に関連する場面で便利
- 負の値を与えるとエラーになるので注意