平方根(ルート)を計算するとき、電卓を使わずにExcelで簡単に求められるのが SQRT関数 です。
例えば「16の平方根は4」、「9の平方根は3」といった計算を、自動で実行できます。
SQRT関数とは?
SQRT関数は、指定した数値の平方根(ルート)を返す関数です。
平方根とは「その数を2乗すると元の数になる値」のことです。
例:
- √16 = 4 (4×4=16)
- √9 = 3 (3×3=9)
書式
=SQRT(数値)
- 数値:平方根を求めたい数値(セル参照や直接入力可)
使用例
例1:単純な平方根の計算
=SQRT(25)
→ 5
例2:セル参照を使う
セルA1に「81」が入力されているとき:
=SQRT(A1)
→ 9
例3:計算式と組み合わせ
=SQRT(B2*C2)
→ B2×C2 の結果の平方根を返す。
活用例
- 統計学・数学の計算
分散や標準偏差を求めるときの一部で平方根を利用。 - 図形や面積の計算
面積から一辺の長さを逆算する場合などに便利。 - 工学・金融計算
利回りやリスクの計算式の一部に平方根が登場する。
注意点
- 負の数を指定するとエラー(
#NUM!
)になります。
(平方根は実数では定義できないため) - 複素数の平方根を扱う場合は
IMAGINARY
関数やIMSQRT
関数を使用。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
POWER | 任意のべき乗を計算(例:=POWER(16,0.5) → 4) |
EXP | 自然対数の底 e のべき乗を返す |
LN | 自然対数を返す |
まとめ
- SQRT関数は指定した数値の 平方根を返すシンプルな関数
- 数学や統計、金融計算などで利用頻度が高い
- 負の数を入れると
#NUM!
エラーになるので注意