データの「関係性」や「傾向」を調べたいときに役立つのが、散布図です。
たとえば「気温が上がるとアイスクリームの売上はどう変化するのか?」といったように、2つの数値データの関係(相関関係)を視覚的に確認できます。
この記事では、散布図の基本的な作り方をわかりやすく解説します。
散布図とは?
散布図は、2つの数値データの関係を視覚的に表すグラフです。
横軸(X軸)と縦軸(Y軸)にそれぞれ異なる数値を配置し、
「どんな関係があるのか(相関関係)」をひと目で確認できます。
サンプルデータ
| 気温(℃) | アイス売上(個) |
|---|---|
| 22 | 120 |
| 27 | 180 |
| 25 | 150 |
| 30 | 250 |
| 35 | 330 |
| 32 | 340 |
散布図の作り方
① データ範囲を選択する
表全体(例:B2:C8)をドラッグして選択します。
「気温(℃)」「アイス売上(個)」などの見出しも含めて選びましょう。

② [挿入]タブ → [グラフ] → [散布図]をクリック
Excelのリボンから「挿入」タブを開き、
「グラフ」グループ内の散布図のアイコンを選びます。

③ 散布図が自動で作成される
選択したデータをもとに、各データ点がプロットされます。
グラフタイトルをクリックして「気温とアイス売上の関係」などに変更しましょう。

グラフを見やすくする設定
| 設定内容 | 操作方法 |
|---|---|
| データラベルの追加 | データ点を右クリック → 「データラベルの追加」 |
| 近似曲線の追加 | データ点を右クリック → 「近似曲線の追加」 |
| 軸タイトルの追加 | グラフをクリック → 「+」アイコン → 「軸タイトル」にチェック |
| マーカーの色変更 | データ点を右クリック → 「データ系列の書式設定」 |
活用例
- 気温と売上・消費量の関係分析
→ 季節や環境による需要変動を把握できる。 - 広告費と売上の関係を調べる
→ 投資効果(ROI)の傾向を見つける。 - 学習時間と成績の相関を見る
→ 努力量と成果の関係をグラフで確認できる。
注意点
- 散布図は両方のデータが数値である必要があります。
→ 「文字列」や「カテゴリ名」では作成できません。 - データの並び順は関係ありませんが、
「対応する行」が1組のデータになっている必要があります。
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| グラフの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 棒グラフの作り方 | 項目ごとの数値比較に最適 |
| 折れ線グラフの作り方 | 時間の経過による変化を可視化 |
| 円グラフの作り方 | 構成比(割合)を見やすく表示 |
| 複合グラフの作り方 | 2種類のデータを1つのグラフで比較 |
まとめ
散布図は、2つの数値の間にどんな関係があるのかを探るためのグラフです。
Excelでは、数値を2列並べて選ぶだけで簡単に作成でき、傾向や相関関係を視覚的に分析できます。
ビジネス分析や学習データの可視化など、分析の第一歩に役立つグラフです。