Excel関数入門:ROW関数の使い方【セルの行番号を取得する】

Excelで作業していると、「このセルは何行目にあるのか」を数式で知りたいことがあります。そんなときに便利なのが ROW関数 です。ROW関数を使えば、指定したセルや数式が入力されているセルの行番号を簡単に取得できます。


ROW関数とは?

ROW関数は、指定したセルの行番号を数値で返す関数です。引数を省略すると、ROW関数を入力したセル自体の行番号を返します。


書式

=ROW([参照])

引数説明
参照(任意)行番号を取得したいセル参照。省略すると自分自身の行番号。

使用例

  1. セルの行番号を取得 =ROW(A3) → 結果:3(A3は3行目なので3が返る)
  2. 引数を省略した場合 =ROW() → ROW関数を入力したセルの行番号を返す
  3. 範囲を指定した場合 =ROW(A1:A3) → 配列数式として扱うと {1;2;3} が返る(複数の行番号)

活用例

  • 行番号を使った連番作成
    =ROW(A1) を1行目からコピーすると、1, 2, 3… と自動で連番が生成可能。
  • 動的な範囲の計算
    行数に基づいて範囲を動的に変えられる。
  • INDEX関数やOFFSET関数と組み合わせ
    行番号を指定する計算式として活用。

注意点

  1. セル参照を省略すると自分の行番号
    引数なしの場合、数式があるセルの行番号が返ります。
  2. 複数セルを参照すると配列
    配列数式として扱うと、各セルの行番号が返ります。
  3. エラー防止にはIFERROR
    無効な参照には #REF! が返るため、必要に応じてIFERRORを使用。

関連関数

  • COLUMN関数:列番号を返す
  • ROWS関数:範囲の行数を返す
  • INDEX関数:指定した行・列のセルを参照

まとめ

ROW関数は、指定したセルや数式の行番号を取得するシンプルな関数です。

  • 書式: =ROW([参照])
  • 引数を省略すれば自分自身の行番号を返す
  • 連番作成や動的範囲の計算に便利