セル内の文字列の一部を、別の文字に置き換えたいことはありませんか?
たとえば「2023年」を「2025年」に変えたり、電話番号の一部を修正したり。
そんなときに便利なのが、REPLACE関数です。
文字の「位置」と「長さ」を指定して、その部分を好きな文字列に置き換えることができます。
REPLACE関数とは?
REPLACE関数は、文字列の中の指定した位置から一定の文字数を別の文字列に置き換える関数です。
- 指定位置から指定した文字数だけを削除し、新しい文字に置き換えます。
- 位置と文字数で制御するため、対象文字列が決まっていない場合にも使えます。
書式
=REPLACE(元の文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列)
引数の説明
- 元の文字列:文字を置き換えたい対象の文字列またはセル参照
- 開始位置:置き換えを開始する位置(1文字目を1とする)
- 文字数:置き換える文字数
- 置換文字列:置き換える新しい文字列
使用例
例:文字列の置き換え

セル C3 に「パソコン検定2023」と入力されているとします。
この「2023」を「2025」に変える場合は、次のように入力します。
=REPLACE(C3, 7, 4, "2025")
- 元の文字列:「パソコン検定2023」が入っているセル
- 開始位置:「パソコン検定2023」の7文字目から置き換えを開始
- 文字数:4文字分を置き換える(「2023」の部分)
- 置換文字列:新しい文字列(「2025」)

活用例
- 商品コードやIDの一部を修正
データの特定部分を自動的に変更可能。 - 電話番号や郵便番号のマスク
個人情報の一部を置換して匿名化。 - 文字列のフォーマット変更
指定位置の文字を他の文字に差し替えて整形。
注意点
- 開始位置は1から
Excelの文字列は1文字目を1として数えます。 - 文字数を超える場合
指定した文字数が実際の文字数より多い場合は末尾まで置換されます。 - 部分一致での置換にはSUBSTITUTE関数
指定位置ではなく特定の文字列を置換する場合はSUBSTITUTE関数を使います。
関連関数
| REPLACEB関数 | バイト単位で文字列を置換 |
| SUBSTITUTE関数 | 文字列を部分一致で置換 |
| TEXT関数 | 文字列のフォーマットを指定 |
まとめ
REPLACE関数は、文字列の一部を位置と文字数で指定して置き換えることができる関数です。
「○文字目から何文字を別の文字に変える」といった細かな操作ができるため、
日付や年度の更新、番号の修正、電話番号やIDの一部変更など、実務での使いどころが多い関数です。
同じ「置き換え」でも、文字そのものを探して変える場合は SUBSTITUTE関数 のほうが便利です。
目的に応じて使い分けることで、文字編集の作業を効率化できます。
関連記事:SUBSTITUTE関数の使い方