Excelで文字列を扱うとき、文字の一部を別の文字に置き換えたい場合があります。例えば、商品コードの一部を変更したり、文字列の指定位置だけを修正したいときに便利なのが REPLACE関数 です。本記事では、REPLACE関数の使い方から活用例、注意点までをわかりやすく解説します。
REPLACE関数とは?
REPLACE関数は、文字列の中の指定した位置から一定の文字数を別の文字列に置き換える関数です。
- 指定位置から指定した文字数だけを削除し、新しい文字に置き換えます。
- 位置と文字数で制御するため、対象文字列が決まっていない場合にも使えます。
書式
=REPLACE(元の文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列)
- 元の文字列:文字を置き換えたい対象の文字列またはセル参照
- 開始位置:置き換えを開始する位置(1文字目を1とする)
- 文字数:置き換える文字数
- 置換文字列:置き換える新しい文字列
使用例
- 文字列の一部を置換
=REPLACE("Excel関数の使い方",6,3,"便利な")
→ 結果:Excel便利な使い方
- すべての文字を置換
=REPLACE("テスト",1,10,"完了")
→ 結果:完了
活用例
- 商品コードやIDの一部を修正
データの特定部分を自動的に変更可能。 - 電話番号や郵便番号のマスク
個人情報の一部を置換して匿名化。 - 文字列のフォーマット変更
指定位置の文字を他の文字に差し替えて整形。
注意点
- 開始位置は1から
Excelの文字列は1文字目を1として数えます。 - 文字数を超える場合
指定した文字数が実際の文字数より多い場合は末尾まで置換されます。 - 部分一致での置換にはSUBSTITUTE関数
指定位置ではなく特定の文字列を置換する場合はSUBSTITUTE関数
を使います。
関連関数
- REPLACEB関数:バイト単位で文字列を置換
- SUBSTITUTE関数:文字列を部分一致で置換
- TEXT関数:文字列のフォーマットを指定
まとめ
REPLACE関数は、文字列内の指定位置から指定文字数を新しい文字列に置き換える便利な関数です。
- 書式:
=REPLACE(元の文字列, 開始位置, 文字数, 置換文字列)
- コードや番号の修正、匿名化、フォーマット変更に活用可能
- 部分一致置換はSUBSTITUTE関数と使い分け