Excelグラフ入門:レーダーチャートの作り方【複数項目を一目で比較】

データの「バランス」や「強み・弱み」を視覚的に表したいときに
便利なのが、レーダーチャートです。

放射状に広がる形で、複数の項目を一度に比較できるため、
スキル評価・アンケート結果・商品比較などに最適なグラフです。

この記事では、初心者の方でもすぐに使えるように、
レーダーチャートの作り方と見やすく整えるコツをわかりやすく解説します。

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レーダーチャートとは?

レーダーチャートとは、
複数の項目を放射状に並べてバランスを比較するグラフです。

各項目を中心からの距離で表すため、
「どの部分が強いか」「どこが弱いか」を直感的に確認できます。


サンプルデータ

項目AさんBさん
コミュニケーション力86
リーダーシップ79
分析力67
柔軟性98
企画力76

レーダーチャートの作り方

① データ範囲を選択する

下図のように、項目名と各人物の数値を含む範囲(例:B2:D7)を選択します。

② [挿入]タブ → [グラフ] → [おすすめグラフ] をクリック

リボンの「挿入」タブを開き、
グラフグループ内の [おすすめグラフ]を選びます。

③ レーダーチャートを選択する

「すべてのグラフ」 → 「レーダー」からレーダーチャートを選択します。

④ グラフが作成される

Excelが自動でレーダーチャートを生成します。
「グラフタイトル」をクリックして「スキル比較」などに変更しましょう。


グラフを見やすくするポイント

設定内容操作方法
塗りつぶし色を変更グラフの面を右クリック → 「データ系列の書式設定」→「塗りつぶし」
データラベルを追加データ線を右クリック → 「データラベルの追加」
凡例の位置変更グラフ右上の「+」→[凡例]→位置を選択
軸の最大値を調整目盛り線を右クリック → 「軸の書式設定」→ 最大値を変更(例:10)

活用例

  • 人材評価・スキル分析
     → コミュニケーション力・リーダーシップなどのバランスを可視化
  • 商品やサービスの比較
     → 価格・性能・デザイン・満足度などを一目で比較
  • 自己分析やキャリア診断
     → 自分の強み・弱みを視覚的に把握できる

注意点

  • 項目が多すぎると線が重なって見づらくなります(目安:5〜8項目)
  • 評価の基準(例:1〜10点)をそろえないと比較が正しくできません
  • データの並び順を変えると、形が変化して見え方も変わります

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まとめ

レーダーチャートは、複数の項目をまとめて比較できる便利なグラフです。
人や商品の「強み・弱み」を一目で把握でき、
資料やプレゼンでも視覚的に伝わりやすいのが特徴です。

Excelでは、データ範囲を選んで「レーダーチャート」を選択するだけで作成できるため、
スキル比較・分析資料・アンケート集計など幅広く活用できます。