売上の内訳・アンケートの回答結果など、「全体の中でどの項目がどのくらいを占めているか」をわかりやすく伝えたいときに便利なのが、円グラフ です。
Excelでは、表に入力したデータから数クリックで円グラフを作成できるので、
ビジネス資料やレポート作成にもすぐに活かせます。
この記事では、円グラフの基本的な作り方と見やすくするポイントをわかりやすく解説します。
円グラフとは?
円グラフは、データの構成比(割合)を「全体を1つの円」として表すグラフです。
それぞれの項目がどのくらいの割合を占めているかを、直感的に理解できるのが特徴です。
サンプルデータ
| 商品名 | 売上金額 |
|---|---|
| りんご | 30,000 |
| みかん | 25,000 |
| バナナ | 20,000 |
| ぶどう | 15,000 |
| メロン | 10,000 |
円グラフの作り方
① データを選択する
グラフにしたい範囲(例:B2:C7)をドラッグして選択します。
タイトル行(商品名・売上金額)も含めて選ぶのがポイントです。

② [挿入]タブ → [グラフ]グループ → [円] をクリック
リボンの「挿入」タブを開き、グラフの一覧から円グラフのアイコンを選びます。
通常の「2-D円グラフ」が最も一般的です。

③ グラフが自動で作成される
Excelが自動的にグラフを作成し、シート上に表示します。
グラフタイトルには「売上金額」など、わかりやすい名前を入力しましょう。

円グラフを見やすくする設定
| 設定内容 | 操作方法 |
|---|---|
| 割合を表示する | グラフをクリック → 右クリック → 「データラベルの追加」→「データラベルの書式設定」で「パーセンテージ」を選択 |
| 色を変更する | グラフをクリック → 「グラフのデザイン」→「色の変更」 |
| 凡例(項目名)を表示する | 「グラフ要素(+マーク)」→「凡例」にチェックを入れる |
| スライスを強調する | 目立たせたい部分をクリック → 少し外側にドラッグすると強調表示できます(ドーナツ状に見せたい場合にも有効) |
活用例
- 売上構成比の分析(商品別・店舗別など)
- アンケート結果の割合表示(はい/いいえの比率など)
- 予算や経費の配分(部門別・項目別)
注意点
- 項目数が多すぎると、区分が細かくなり見にくくなります。
→ 4~6項目程度が目安です。 - 合計値が 0 またはマイナス のデータは円グラフでは表示できません。
- 円グラフは「割合」を示すのに特化しており、「推移」や「比較」には棒グラフのほうが適しています。
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| グラフ種類 | 内容 |
|---|---|
| 棒グラフの作り方 | データの比較に最適。数量や推移を可視化。 |
| 折れ線グラフの作り方 | 時系列データの変化を表すのに便利。 |
| ドーナツグラフの作り方 | 円グラフを応用し、複数系列をまとめて表示。 |
| 円グラフを2つ重ねる方法 | 比較を強調したいときに使う応用テクニック。 |
まとめ
円グラフは、データの構成比をわかりやすく伝えるための基本グラフです。
Excelでは、数クリックで簡単に作成でき、色やデータラベルを調整することで見やすい資料に仕上がります。
レポート・報告書・プレゼン資料などでも活用できるので、
Excelを使うならぜひマスターしておきたいグラフのひとつです。