Excel関数入門:ODD関数の使い方【数値を切り上げて奇数にする】

Excelで計算結果を奇数に切り上げたいときに便利なのが ODD関数 です。
元の数値が奇数であればそのまま返され、偶数であれば最も近い奇数(元の数値より大きい値)が返されます。

この記事では、ODD関数の基本的な使い方から活用例までわかりやすく解説します。


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ODD関数とは?

ODD関数は、指定された数値を最も近い奇数に切り上げるための関数です。


ODD関数の書式

=ODD(数値)

引数の説明

  • 数値:切り上げたい数値(正・負どちらも可)

ODD関数の使い方

例1:正の数

=ODD(2.1) → 3

2.1 より大きい最初の奇数を返します。
→ そのため結果は 3

例2:すでに奇数の場合

=ODD(5) → 5

5 はもともと奇数なので、
ODD関数はそのまま 5 を返します。

例3:負の数の場合

=ODD(-2.1) → -3

マイナスの値でもルールは同じで、
「次の奇数に切り上げる(=絶対値方向に進む)」動作をします。

ODD関数は、常に 絶対値が大きくなる方向(0から遠ざかる) に切り上げることが特徴です。


活用例

  • 商品のセット数を 奇数単位で調整する
  • 数値の表示を奇数にそろえたいとき(デザイン、販促用)
  • ODD/EVENの条件分岐で分類処理を行うとき

EVEN関数との比較

関数名処理内容
ODD関数奇数に切り上げODD(3.1) → 5
EVEN関数偶数に切り上げEVEN(3.1) → 4

注意点

  • 0の場合は1に切り上げられます(0は偶数なので)
  • 切り上げ方向は 常に0から遠ざかる方向(負の数はさらに負側へ)
  • 小数やマイナスにも対応しています

まとめ

ODD関数は、指定した数値を「次の奇数」に切り上げるための便利な関数です。計算結果を必ず奇数にしたい場面や、数量・区分を奇数単位で管理したいときに役立ちます。整数・小数どちらにも対応でき、マイナスの値にも正しく奇数を返すため、数値処理の幅が広がります。奇数単位で調整したい計算やシート作成では、ぜひ活用してみてください。

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