Excelには対数を計算できる関数がいくつかあります。
その中で 底が10の対数(常用対数)を求める ときに使えるのが LOG10関数 です。
LOG10関数とは?
LOG10関数は、数値の常用対数(底が10の対数)を返す関数です。
「10を何乗すれば指定した数になるか」を計算します。
例:
- log10(100) = 2 (10^2=100)
- log10(1000) = 3 (10^3=1000)
書式
=LOG10(数値)
- 数値:常用対数を求めたい正の数値(セル参照や直接入力可能)
使用例
例1:単純な常用対数
=LOG10(100)
→ 2
例2:大きな数の対数
=LOG10(1000000)
→ 6 (10の6乗=100万)
例3:セル参照を利用
セルA1に「500」が入力されているとき:
=LOG10(A1)
→ 約 2.69897 (10^2.69897 ≒ 500)
活用例
- データ変換
データを対数スケールに変換し、グラフの見やすさを改善。 - 統計学・科学分野
データのばらつきを縮小するための「対数変換」に利用。 - 情報理論・工学
音のデシベル(dB)やpH値の計算に常用対数が使われる。
注意点
- 引数(数値)は 正の数のみ 指定可能。0や負の数を指定すると
#NUM!
エラーになります。 - 「任意の底」で対数を求めたい場合は
LOG
関数を利用しましょう。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
LOG | 任意の底で対数を求める(底を省略すると10になる) |
LN | 自然対数(底eの対数)を返す |
EXP | eのべき乗を返す(指数関数) |
まとめ
LOG10関数
は 底が10の常用対数を返す関数- 「10を何乗するとその数になるか」を計算できる
- 科学計算やデータ分析でよく使われる
- 0や負の数を指定するとエラーになるので注意