Excelでは、データ範囲を選んで数クリックするだけで、
誰でも簡単に折れ線グラフを作成できます。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、
Excelで折れ線グラフを作る基本手順と見やすく仕上げるコツを紹介します。
折れ線グラフとは?
折れ線グラフは、データの推移や変化を視覚的に表すグラフです。
時間の経過に伴う売上の増減や、気温・得点の変化など、「時系列データの流れ」をわかりやすく示すのに最適です。
棒グラフが「比較」に向いているのに対し、折れ線グラフは「変化の傾向」をつかむのに向いています。
サンプルデータ
| 月 | 売上金額 |
|---|---|
| 1月 | 100,000 |
| 2月 | 120,000 |
| 3月 | 90,000 |
| 4月 | 150,000 |
| 5月 | 130,000 |
| 6月 | 160,000 |
折れ線グラフの作り方
① データを選択する
グラフにしたい範囲(例:B2:C8)をドラッグして選択します。
「月」や「売上金額」の見出しも含めて選択すると、項目名が自動で反映されます。

② [挿入]タブ → [グラフ] → [折れ線]をクリック
リボンの「挿入」タブを開き、「グラフ」グループの中にある
折れ線グラフ(線のアイコン) を選択します。
「2-D 折れ線」が基本形です。

③ グラフが自動で作成される
選択範囲のデータをもとに、折れ線グラフが自動的に挿入されます。
グラフタイトルをクリックして、「月別売上の推移」などに変更するとわかりやすいです。

折れ線グラフを見やすくするポイント
| 設定内容 | 操作方法 |
|---|---|
| データラベルを追加 | グラフをクリック → 右クリック → 「データラベルの追加」 |
| 線の色や太さを変更 | 折れ線を選択 → 右クリック → 「線の書式設定」 |
| マーカー(点)を表示 | 折れ線をクリック → 「系列の書式設定」 → 「マーカー」から設定 |
| タイトルや軸の書式を調整 | 「グラフ要素(+マーク)」から項目を追加・変更可能 |
活用例
- 売上やアクセス数の推移グラフ
→ 月ごとの成長や変化を一目で確認できる。 - 気温・在庫・成績の推移を可視化
→ 変化の傾向を分析する資料に最適。 - 複数項目の比較(2本以上の折れ線)
→ 例えば「店舗Aと店舗Bの売上推移」を1つのグラフで比較可能。
注意点
- データの「順序」がバラバラだと、折れ線が乱れて見にくくなります。
→ 必ず「時系列順」に並べましょう。 - 数値ではないデータ(例:文字列)があると、グラフが正しく描かれません。
- 折れ線が急に跳ね上がる・下がる場合は、データ入力ミスも確認しましょう。
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| グラフの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 円グラフの作り方 | 構成比(割合)をわかりやすく表示 |
| 棒グラフの作り方 | 各項目の比較を強調 |
| 複合グラフの作り方 | 棒+折れ線などを1つにまとめて表示 |
| 散布図の作り方 | 2つの数値データの関係を分析するのに最適 |
まとめ
折れ線グラフは、時間の経過による変化を見える化できるグラフです。
売上やアクセス数、気温などの推移を表すときに最も使われます。
Excelでは、範囲を選んで数クリックで作成できるため、
ビジネス資料・レポート・資格試験対策など、あらゆるシーンで活躍します。