Excel関数入門:ISNONTEXT関数の使い方【非文字列を判定する】

Excelでは、セルの内容が数値なのか文字列なのかを判定することで、入力チェックや条件分岐を正しく行うことができます。文字列を判定する関数として ISTEXT関数 がある一方、逆に「文字列でないもの」を判定したいときに便利なのが ISNONTEXT関数 です。本記事では、ISNONTEXT関数の基本的な使い方と活用例を解説します。


ISNONTEXT関数とは?

ISNONTEXT関数は、指定したセルや値が「文字列ではない」かどうかを判定し、TRUE または FALSE を返す関数です。

  • 値が文字列以外(数値、日付、エラー、論理値など) → TRUE
  • 値が文字列(文字、記号、空文字列 "" を含む) → FALSE

書式

=ISNONTEXT(値)
  • :判定対象となるセル参照や値を指定します。

使用例

  1. 数値を判定する =ISNONTEXT(100) → 結果:TRUE
  2. 文字列を判定する =ISNONTEXT("ABC") → 結果:FALSE
  3. セル参照を判定する =ISNONTEXT(A1) → A1が数値ならTRUE、文字列ならFALSE
  4. 空文字列の判定 =ISNONTEXT("") → 結果:FALSE(空文字は文字列として扱われる)
  5. 空白セルの判定 =ISNONTEXT(B1) → B1が完全に空白ならTRUE

活用例

  • 入力チェック
    顧客番号など「数値のみ入力すべきセル」に文字列が入っていないか確認できます。 =IF(ISNONTEXT(A1), "OK", "文字が入力されています")
  • 数値演算と組み合わせ
    データが数値のときだけ計算処理を行いたい場合に活用できます。
  • データ分類
    文字列と数値を分類し、入力ミスを発見しやすくすることが可能です。

注意点

  1. 空文字 "" は文字列と判定
    数式が "" を返している場合は、ISNONTEXTはFALSEになります。
    → 「見た目は空白だけど中身は文字列」という状態に注意。
  2. 空白セルはTRUE
    完全に未入力のセルは「非文字列」とみなされるためTRUEになります。
  3. 日付もTRUEになる
    Excelの日付は内部的に数値(シリアル値)なので、ISNONTEXTではTRUEを返します。

関連関数

  • ISTEXT関数:文字列かどうかを判定
  • ISNUMBER関数:数値かどうかを判定
  • ISBLANK関数:空白セルかどうかを判定
  • TYPE関数:セルのデータ型を数値コードで返す

まとめ

ISNONTEXT関数は、セルの内容が「文字列以外」であるかを判定できる関数です。

  • 書式: =ISNONTEXT(値)
  • 数値や日付、空白セル → TRUE
  • 文字列や空文字列 → FALSE
  • 入力チェックやデータ分類に便利