Excel関数入門:ISFORMULA関数の使い方【セルに数式が入力されているか判定する】

Excelを使っていると、セルの中に数式が入力されているかどうかを確認したいことがあります。例えば、数値が直接入力されているセルと、数式の結果として表示されているセルを区別したい場合です。そんなときに役立つのが ISFORMULA関数 です。この関数を使えば、セルに数式が含まれているかどうかを簡単に判定し、TRUEまたはFALSEを返してくれます。


ISFORMULA関数とは?

ISFORMULA関数は、指定したセルに数式が入力されていればTRUE、そうでなければFALSEを返す関数です。

  • 数式あり → TRUE
  • 数式なし → FALSE

書式

=ISFORMULA(参照)

  • 参照:数式が入力されているかどうかを確認したいセルを指定します。

使用例

  1. 数式があるセルの場合
    • A1セルに =SUM(1,2) が入力されている場合 =ISFORMULA(A1) → 結果:TRUE
  2. 数値が直接入力されている場合
    • A1セルに 100 が入力されている場合 =ISFORMULA(A1) → 結果:FALSE
  3. 文字列が入力されている場合
    • A1セルに「Excel」が入力されている場合 =ISFORMULA(A1) → 結果:FALSE

活用例

  • 数式セルと値セルの区別
    計算式のセルだけを抽出したり管理したいときに便利です。
  • シート保守の効率化
    数式が消されていないか確認するチェック機能として使用可能。
  • 条件付き書式との組み合わせ
    数式セルだけ色を変えるといった見た目の工夫ができます。

注意点

  1. 参照は1セルのみ
    複数セルをまとめて指定することはできません。
  2. 関数の結果が数式でもFALSE
    例えば =A1 の結果が数式を返しても、それ自体は数式セルではないのでFALSEです。
  3. Excel 2013以降で利用可能
    古いバージョンでは使えない場合があります。

関連関数

  • ISBLANK関数:セルが空白かどうかを判定
  • ISLOGICAL関数:論理値かどうかを判定
  • IF関数:条件に応じて処理を分岐

まとめ

ISFORMULA関数は、セルに数式が入力されているかどうかを判定し、TRUEまたはFALSEを返すシンプルな関数です。

  • 書式: =ISFORMULA(参照)
  • 数式セルのチェックや条件付き書式との組み合わせに便利