テストの結果を分析するとき、「自分の点数が平均よりどのくらい上(または下)なのか」を知りたい場面は多いですよね。そんなときに役立つのが 偏差値 です。
Excelを使えば、関数を組み合わせて偏差値を簡単に計算することができます。
この記事では、平均点・標準偏差を使って偏差値を求める手順をわかりやすく紹介します。
偏差値とは?
偏差値とは、データの平均を50、標準的なばらつきを10として、
自分の点数が全体の中でどの位置にあるかを示す指標です。
簡単に言うと、
- 偏差値50 → 平均的
- 偏差値60 → 上位約16%
- 偏差値70 → 上位約2%
というように、成績やスコアを「相対的」に判断できます。
偏差値の計算式
偏差値は次の数式で求めます👇
偏差値 = (得点 − 平均) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
「平均」、「標準偏差」はExcelの関数を使って簡単に計算できます。
| 関数 | 役割 |
|---|---|
| AVERAGE関数 | 平均点を求める |
| STDEV.P関数 | 標準偏差(全体のばらつき)を求める |
使用例(テストの点数で偏差値を求める)
次のような12人のテストデータを使って、各生徒の偏差値を計算してみましょう。

平均と標準偏差を求める
まず、点数データ(範囲:E3:E14)から、平均点と標準偏差をそれぞれ求めます。
① 平均点を求める
=AVERAGE(E3:E14)
👉 結果:77.5
② 標準偏差を求める
=STDEV.P(E3:E14)
👉 結果:10.4
この2つの値を使って、次に偏差値を求めることができます。

③ 偏差値を求める
偏差値は次の数式で求めます👇
偏差値 = (得点 − 平均) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
この式を使って佐藤さんの偏差値を求めると

👉 結果:佐藤さんの偏差値は 約54.3
つまり、佐藤さんはクラス平均より少し上の位置にいます。
この数式を他の行にコピーすれば、全員分の偏差値を一括で求めることができます。

まとめ
偏差値 = (得点 − 平均) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
この数式を使えば、簡単に偏差値を求めることができます。
AVERAGE関数 と STDEV.P関数 を組み合わせることで、
テストやアンケート結果などのデータを客観的に比較・分析できます。
データ分析や成績管理を効率化したい方は、ぜひ活用してみてください。
