Excel関数入門:EXP関数の使い方【自然指数 e のべき乗を計算】

指数関数は数学や統計、金融計算などで頻繁に登場します。
Excelでは、この指数関数を簡単に計算できるのが EXP関数 です。


EXP関数とは?

EXP関数は、自然対数の底(e ≒ 2.7182818…)を指定した数値のべき乗にして返す関数です。

数式で表すと:

EXP(x) = e^x

書式

=EXP(数値)
  • 数値:e を何乗するか(指数)

使用例

例1:自然指数の計算

=EXP(1)

→ e^1 = 2.7182818…


例2:指数を変える

=EXP(2)

→ e^2 ≒ 7.389

=EXP(0)

→ e^0 = 1


例3:セル参照で利用

セルA1に「3」が入力されている場合:

=EXP(A1)

→ e^3 ≒ 20.0855


活用例

  • 複利計算
    金融や投資で「連続複利」を扱う場合に使える。
  • 統計学・確率論
    正規分布やポアソン分布などの計算式に必須。
  • 成長モデル
    eを使った「指数関数的な増加・減少」の表現(人口増加、減衰曲線など)。

注意点

  • EXP は常に正の値を返します(e^x は0より大きいため)。
  • 非常に大きな数値を指数に指定すると、結果が「#NUM!」エラーになる場合があります(オーバーフロー)。

関連関数

関数内容
LN自然対数(底eの対数)を返す
POWER任意の数値を任意の指数で累乗する
SQRT平方根を返す

まとめ

  • EXP関数eのべき乗(e^x)を計算する関数
  • 金融計算・統計・自然科学で頻繁に使われる
  • LN関数 と組み合わせると「指数」と「対数」を自由に扱える