売上と利益率、アクセス数とクリック率など、
2種類の異なるデータを1つのグラフで比較したいと思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが 複合グラフ です。
棒グラフと折れ線グラフなど、異なる種類のグラフを組み合わせて表示することで、
データの関係性をひと目で理解できるようになります。
この記事では、複合グラフの作り方をわかりやすく解説します。
複合グラフとは?
複合グラフとは、異なる種類のグラフを1つにまとめたグラフのことです。
たとえば「売上金額(棒グラフ)」と「利益率(折れ線グラフ)」のように、
単位の異なる2つのデータを1つのグラフで比較したいときに使われます。
サンプルデータ
| 月 | 売上金額(円) | 利益率(%) |
|---|---|---|
| 1月 | 100,000 | 25 |
| 2月 | 120,000 | 28 |
| 3月 | 90,000 | 18 |
| 4月 | 150,000 | 32 |
| 5月 | 130,000 | 30 |
| 6月 | 160,000 | 35 |
🪄 複合グラフの作り方(基本手順)
① データを選択する
グラフにしたい範囲(例:B2:D8)をドラッグして選択します。
「月・売上金額・利益率」の3列をまとめて指定します。

② [挿入]タブ → [グラフ] → [おすすめグラフ]をクリック
リボンの「挿入」タブを開き、「グラフ」グループ内の
[おすすめグラフ] をクリックします。

③ グラフの種類を設定する
「すべてのグラフ」の一覧の中から「組み合わせ」を選択します。
「売上金額」を「集合縦棒」、
「利益率」を「折れ線(第2軸)」に設定します。
※第2軸を使うことで、「単位の異なるデータ(円と%)」を同じグラフ上に表示できます。
単位の異なるデータを表示するときは、必ず「第2軸」を使用しましょう。

④ OKをクリック
これで「棒グラフ+折れ線グラフ」の複合グラフが作成されます。
タイトルを「売上と利益率の推移」などに変更しておきましょう。

グラフを見やすくするポイント
| 設定内容 | 操作方法 |
|---|---|
| 第2軸の書式変更 | 縦軸をクリック → 右クリック → 「軸の書式設定」 |
| 折れ線の色・太さ変更 | 折れ線をクリック → 「系列の書式設定」 |
| データラベルの追加 | 棒・線を右クリック → 「データラベルの追加」 |
| グラフタイトルの変更 | タイトルをクリックして直接入力 |
活用例
- 売上金額と利益率の関係を表示
→ 売上が高くても利益率が低い月がひと目で分かる。 - アクセス数とコンバージョン率の比較
→ サイト分析や広告レポートに活用できる。 - 生産量と不良率の推移を表示
→ 製造現場や品質管理の報告書に最適。
注意点
- 単位の異なるデータを表示するときは、必ず「第2軸」を使用しましょう。
- あまり多くの系列(3種類以上)を入れると見づらくなります。
- 棒と線の色が似すぎていると区別しにくいため、コントラストのある配色を選びましょう。
関連記事
| グラフの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 棒グラフの作り方 | 項目ごとの数値比較に最適 |
| 折れ線グラフの作り方 | 時間の経過による変化を可視化 |
| 円グラフの作り方 | 構成比(割合)をわかりやすく表示 |
| 散布図の作り方 | 2つの数値の関係(相関)を分析 |
まとめ
複合グラフは、異なる種類のデータを1つのグラフで比較できる便利な機能です。
売上と利益、数量と割合などを同時に表示することで、数字の関係やバランスを直感的に理解できます。
Excelでは、データを選んで「複合グラフ」を選択するだけで作成できるので、
プレゼン資料や報告書にすぐ使える表現力の高いグラフです。