バッファオーバーフローとは
バッファオーバーフローは、プログラムが用意した一時的な記憶領域(バッファ)に、許容量を超えるデータを書き込んでしまう脆弱性です。はみ出したデータが隣の領域を上書きし、予期しない動作やセキュリティ事故を招きます。
コップに水を注ぎ過ぎて周囲を濡らす状況に似ています。入力の長さを確かめない処理や固定長の配列を使うコードで起こりやすく、特にC/C++など手動のメモリ管理を要する環境で問題になります。
仕組みは単純です。固定サイズのバッファに想定より長い文字列が渡され、終端や境界の確認が甘い関数が隣接メモリまで書き込みます。その結果、プログラムがクラッシュしたり、戻りアドレスや重要データが書き換えられて、不正なコード実行につながることがあります。
防ぐには、入力サイズの検証と境界チェックを徹底し、安全な関数やライブラリを使います。設計段階から未定義動作を避け、レビューやテストで見逃しを減らします。OSやコンパイラの保護機構(ASLR、スタック保護)を有効にし、更新を適用することも効果的です。メモリ安全な言語の利用も有力です。
外部入力は常に信頼しない前提で扱い、堅実な実装と多層防御でリスクを最小化することが、この脆弱性に対する基本的な姿勢です。

