Excelでは、数値をローマ数字(I, II, III…)に変換するには ROMAN関数 を使いますが、逆にローマ数字をアラビア数字(1, 2, 3…)に戻したいときに便利なのが ARABIC関数 です。例えば、文書にローマ数字で章番号が入力されていて、それを計算や並べ替えに使いたい場合に役立ちます。本記事では、ARABIC関数の基本的な使い方や注意点をわかりやすく解説します。
ARABIC関数とは?
ARABIC関数は、ローマ数字をアラビア数字(通常の数字)に変換する関数です。
- ローマ数字 → アラビア数字への変換が可能
書式
=ARABIC(テキスト)
- テキスト:アラビア数字に変換したいローマ数字を含む文字列。
使用例
- 基本的な変換
=ARABIC("X")→ 結果:10 - 複数桁の変換
=ARABIC("MMXXIV")→ 結果:2024
活用例
- 文書や章番号の変換
ローマ数字で入力された章番号を数値に変換して並べ替えや集計に使用可能。 - ROMAN関数との組み合わせ
ROMAN→ARABICで相互変換ができ、フォーマットの柔軟性が向上。 - 歴史的データの数値化
年号や記念日がローマ数字で記載されているデータを数値化できます。
注意点
- ローマ数字以外の文字はエラー
変換対象に無効な文字があると#VALUE!エラーを返します。 - 結果は数値として返される
そのまま計算や並べ替えに利用可能です。
関連関数
- ROMAN関数:アラビア数字をローマ数字に変換
- TEXT関数:数値を文字列に変換して表示形式を指定
まとめ
ARABIC関数は、ローマ数字をアラビア数字に変換するシンプルな関数です。
- 書式:
=ARABIC(テキスト) - ROMAN関数と組み合わせれば相互変換が可能
- 章番号や歴史的データの数値化に便利
