Excelで「この日付は1年の第何週目?」を求めるとき、WEEKNUM関数を使う方が多いと思います。
しかし、ビジネスや国際標準のカレンダーでは「ISO方式」で週番号を数えるのが一般的です。
そのために用意されているのが ISOWEEKNUM関数 です。
ISOWEEKNUM関数とは?
ISOWEEKNUM関数は、指定した日付の「ISO 8601方式による週番号」を返す関数です。
ISO方式では以下のルールがあります:
- 週の始まりは 月曜日
- その年の「最初の木曜日」を含む週が 第1週
- 1月1日が含まれる週でも、場合によっては前年の最終週と数えられることがある
書式
=ISOWEEKNUM(シリアル値)
- シリアル値:対象の日付(セル参照、
DATE関数
など)
使用例
例1:基本的な週番号の取得
=ISOWEEKNUM("2025/1/1")
→ 結果:1
(2025年1月1日は水曜日で、この週には木曜日が含まれるため「第1週」)
例2:WEEKNUMとの違いを比較
=WEEKNUM("2025/1/1", 2) → 1
=ISOWEEKNUM("2025/1/1") → 1
ほとんどの場合は同じですが、年末や年始の週では結果が異なることがあります。
活用例
- 年間スケジュール管理
国際標準の週番号を使うことで、グローバルなプロジェクトや輸出入関連業務でも混乱がありません。 - 売上・アクセス解析の週単位集計
ISO週番号を使えば、全世界共通の基準で「週ごとの傾向」を分析できます。 - 人事・勤怠管理
月曜始まりのISO方式は、日本のビジネス習慣にも馴染みやすく、勤務データの集計に便利です。
注意点
ISOWEEKNUM
は Excel 2013以降で利用可能です(それ以前のバージョンには未搭載)。- 結果は常に 1〜53 の範囲で返されます。
- 12月末や1月初めの日付は、前年・翌年の週番号としてカウントされることがあるので注意。
関連関数
関数 | 内容 |
---|---|
WEEKNUM | 通常の週番号(開始曜日を指定可能) |
WEEKDAY | 曜日を数値で返す |
DATE | 年月日を組み合わせて日付を作成 |
TODAY | 今日の日付を返す |
まとめ
- ISOWEEKNUM関数は、日付から ISO 8601方式の週番号 を返す関数
- 国際標準に基づき、週の始まりは 月曜日、最初の木曜を含む週が「第1週」
- 年末年始の扱いに特徴があり、グローバルな業務や正確な週管理に最適