Excelで表を作成していると、「行と列を入れ替えて見やすくしたい」と思うことがあります。手作業でコピー&貼り付けしてもできますが、データが変わるたびにやり直すのは大変です。そんなときに便利なのが TRANSPOSE関数 です。TRANSPOSE関数を使えば、数式で行と列を入れ替えて表示でき、元データが更新されても自動で反映されます。
TRANSPOSE関数とは?
TRANSPOSE関数は、指定した範囲の行と列を入れ替えて表示する関数です。
- 1行n列 → n行1列
- 複数行複数列も丸ごと入れ替え可能
- データが更新されても結果が自動で更新される
書式
=TRANSPOSE(配列)
引数
- 配列:行と列を入れ替えたいセル範囲や配列を指定します。
使用例
- 1行3列を縦方向に変換
=TRANSPOSE(A1:C1)
→ A1:C1 のデータを縦方向に表示します。 - 複数行複数列を丸ごと変換
=TRANSPOSE(A1:C2)
→ 2行3列の範囲を3行2列に変換します。
活用例
- 見やすいレイアウトに変換:横長データを縦方向に整列
- データの再利用:クロス集計表などで行列の入れ替えを自動化
- 動的参照と組み合わせ:元データの変更に追従して自動更新
注意点
- 元データのサイズに合わせる
出力範囲は元データと逆の形で必要なだけスペースを確保します。 - 参照範囲が変わると自動更新
データが変われば結果もリアルタイムに更新されます。
関連関数
- SEQUENCE関数:連続した数値の配列を生成
- INDEX関数:配列内の指定位置の値を返す
- FILTER関数:条件に合うデータを抽出
まとめ
TRANSPOSE関数は、行と列を数式で入れ替える便利な関数です。
- 書式:
=TRANSPOSE(配列)
- データ更新に自動対応
- 動的配列対応でさらに使いやすく